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アジア人材養成研究センターが主導するアンコール・ワット西参道保存修復事業は、2013年に日本のODA「一般文化無償資金協力」を活用したプロジェクトに採択されました。

 上智大学アジア人材養成研究センター(所長:石澤良昭特別招聘教授・上智大学前学長)と、カンボジア王国(以下、カンボジア)政府によるアンコール地域遺跡整備機構(以下、APSARA)が協力して取り組んできた世界遺産のアンコール・ワット西参道における保存修復事業が、このたび日本の政府開発援助(以下、ODA)である「一般文化無償資金協力」として、採択されました。

 同事業がODAに採択されるのは、2001年の第1回「草の根文化無償資金」以来、2回目となります。全長200mの西参道の修復においては、2007年に第1工区(東側100m)が完成しており、この度の採択を受けて2014年より第2工区(西側100m)の修復にAPSARAと共に着手します。

 本学ではアジアに奉仕する「ソフィア・ミッション」を掲げ、1996年に世界遺産アンコール・ワットを守るために現地に海外校舎のアジア人材養成研究センターを設置しました。 「カンボジア人による、カンボジアのための、カンボジアの遺跡の保存・修復」に基づき、1991年よりアンコール・ワット遺跡の保全の人材養成を行っています。2001年には、研修発掘中に約1000年前の仏像280体が発見され、世紀の発見となりました。

 西参道の修復では、現代の建築材料や大きな機材を使用せず、約500年前の建設当時の石材を石切場から切り出して使用するなど、出来る限り当時の技術を用いながら復元作業を行っています。今回の修復も、前回同様にカンボジア人石工が工事を担当し、同センターは技術指導とマネジメントを受け持ち、本プロジェクトをサポートしていきます。同時にカンボジアにおける国際協力の工事現場から国境を越えた信頼関係の実践活動を発信してまいります。

 今回の採択を受けて、同センター所長の石澤良昭教授は、「本プロジェクトは、日本とカンボジアの国際協力の現場であるとともに、アジアの地域文化や習慣を重んじたカリキュラムを組み、現地で人材を育てる『上智モデル』の実践の場でもある。アンコール遺跡はカンボジア民族を象徴する遺跡であり、その保存・修復は現地の人々自身の手によって守り、誇れるようにしていかなければならない。次年度から始まる第2工区の修復事業においても、地域の文化・社会を尊重しながら国際協力を進めていくという原点を忘れずに取り組んでいきたい」と抱負を述べています。

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