大河原毅氏(1967年経済学科卒)が代表を務める一般社団法人ほのぼの運動協議会主催の復興支援イベント「忘れな草プロジェクト」に本学学生が参加いたしました。このプロジェクトは、福島県の農業高校の生徒たちによって育てたられた忘れな草に、宮城県南三陸町で加工されたホタテ貝にメッセージを添えて、チャリティ販売するイベントです。
参加した学生たちから感想が寄せられましたので、ご紹介いたします。それぞれに貴重な体験となった様子がうかがえます。また、「何かやらなければ」という思いを抱えながら実際に行動するきっかけがなかった学生も多かったようで、このような機会を設けていただいたことに感謝申し上げます。
学生たちの感想を通しても、震災の傷跡はまだまだ深く残っていると感じます。募金室として今後も被災学生の修学や学生の復興支援ボランティアへの支援を継続して行っていかなければならないと、改めて感じました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
イベントの詳細
一般社団法人ほのぼの運動協議会について
【3月8、9日参加学生】
当日は、福島から高校生や先生方もいらっしゃっていて、忘れな草を配ったり、取材の方たちに震災の体験について話したりされていました。つらいことや不安なこともたくさんあったかと思います。しかし、彼女たちのような経験者が情報を発信しようと活動していることが、時が経っても震災を忘れないこと、そして復興を少しでも早めることに繋がると思いました。また、震災復興支援のために、現地へ行かなくても、今、自分のいる場所でやれることを実感しました。
3日間の活動日の中で1日のみの参加となってしまいましたが、短い時間でもとても意義ある時間になったと思います。明るく優しい方たちばかりで楽しく活動ができました。このような機会をいただけて光栄です。ありがとうございます。このようなプロジェクトが続いていけば素晴らしいと思います。来年もぜひ参加したいです。ありがとうございました。
K.N.(イニシャル)
今回、このようなプロジェクトに参加できて本当に良かったです。自分ももっと積極的に募金しようと思うようになりました。何かしらの形で震災復興の手助けにつながるようなことをしたいと日々思っていたので、このような機会に恵まれたことに感謝しています。
忘れな草に込められた意味にはとても説得力があり、これからも忘れな草を配っていけたらいいのではないかと思います。
改善点になるかはわかりませんが、募金してくださった方の中には私が被災者なのだというふうに勘違いをして、大変だったでしょ?頑張ってね!と声をかけてくださった方もいらっしゃいましたが、私は被災者ではなくてボランティアにすぎないので後ろめたい気持ちになりました。区別がつくようにすればもっといいのではと感じました。
今回、参加させていただき、ありがとうございました。
花村 馨
今回のボランティアでは忘れな草プロジェクトという「震災のことを忘れないようにしよう」といういつもの募金活動とは少し違った活動ができ、とても新鮮でした。特に今回は新しいプロジェクトの始まりの年ということで、その最初の活動に参加するという貴重な体験をさせていただくと同時にこのプロジェクトの成り立ちや活動を立ち上げた方々の話を聞くことで刺激を受け、自分も今後自発的に地域に貢献できるよう努力していきたいと思いました。
Y.H.(イニシャル)
東日本大震災から3年が経過しようとする時期に、微力ながらもチャリティーイベントに参加することができよかった。南三陸でのボランティア活動に参加した直後で、考えることも多かった。年月が経つに連れ人々の意識は低下しつつあるが、震災を忘れずに追悼していきたいと思った。先日の活動に参加して、銀座や築地でのチャリティーイベントは人通りの多さを実感し、大きな意味があると感じた。ここ東京にいるからこそ自分が出来る支援の形を、今後も考えていきたい。
K.K.(イニシャル)
受け取ってくださる方とコミュニケーションをとりながら活動できて本当に良かったと思います。水をあげる度に震災のことを思いだし、考えるきっかけになると思います。実際に育てた福島の高校生たちの思いを直接聞けたら良かったなと思いました。
S.K.(イニシャル)
「忘れな草プロジェクト」に参加して、本当に良かったと思います。周りの方々もすごく優しくて、久々のボランティア活動で始めは不安な気持ちがあったのですがすぐになくなりました。
今回の活動は、たくさんの人と触れ合う貴重な経験でした。これから持ち歩けないからと言って何も貰わず募金だけして立ち去る人や、がんばってねと優しく声をかけてくれる人、好意的に声をかけてくれる方々が多くて日本って良い国だな、と実感しました。
観光で来られている海外の方々が何も貰わずに募金だけしてくれた時もすごく感動しました。
このボタンティアを通して、自分から率先して動くことの大切さを感じました。これからも機会があれば挑戦したいです。宜しくお願いします。
Y.T.(イニシャル)
【3月16日参加学生】
私たち上智大学ローバースのメンバーは最後まで参加できず大変残念な思いをしました。16日は実際に忘れな草を育てた高校生たちと活動できたのが大きかったと思います。彼女たちが居ることで来てくださった方に思いがより伝わったように感じました。単純な作業ではなくコミュニケーションをとりながら募金をお願いしたり忘れな草や祈り貝のことを説明できたことで私たち自身も震災を忘れないようにしようという思いが一層強まりました。このようなプロジェクトの最初の段階で携われたことを大変光栄に思います。
S.K.(イニシャル)
忘れな草プロジェクトに参加して思ったことは、復興支援には様々な形があり、自分たちの身近な場所でも復興支援のためにできることがまだまだあるということです。代表の大河原さんがおっしゃっていた、募金が大事なのではない、この運動や大震災や被災者の方のことを忘れないでいてもらうことが大切であるという言葉にハッとし、ボランティア活動の意味をもう1度考える機会となりました。
当日は東北の高校生や先生とともにたわいもない会話をし、楽しく過ごしましたが、彼らの『復興への道はまだまだですが、』という言葉を胸に刻み、来年、再来年とこの活動にまた参加したい、そして自分にできる復興支援を続けていたい、とそう思いました。
濱野夏希
16日は午前中のみの参加でしたが、他大学の方や遠方から来た高校生ともコミュニケーションをとることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。今後もこのような機会があれば、参加したく思います。今回はありがとうございました。
(匿名希望)
今回の忘れな草プロジェクトは自分にとって大きな経験となりました。相馬農業高校の生徒が大切に育てられた忘れな草や、三陸の海岸で取れたホタテ貝を関東の人たち、また今回はアイリッシュフェスティバルで配布したということで、多くの外国のかたにも配れたということはよかったと思います。
震災から3年が過ぎましたが、まだまだ復興というところには至っておりません。そういった中で今回こういった取り組みが出来たことはよいことだと思いました。
復興のために何かやろう、何かやろうとずっと思っていた中で何もできずにいました。そういった中で今回この忘れな草プロジェクトに参加したことによって、さまざまなつながりが生まれましたし、これからも復興に向けて何か支援にて行こうと改めて決意することができました。用事があったため、最後までいれなかったことが残念ですが、自分にとっては本当にいい経験になったと思います。ありがとうございました。
川野真治
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